家庭教師を依頼する際に、同時に教材の購入を勧められる場合があります。あるいは『この教材は、指導者がいてこそ効果が上がります』というように教材の販売に、家庭教師が付随してくる場合もあります。
家庭教師を利用する際、教材を同時に購入させるのにはそれなりの理由があります。独自の教材を利用した方が、家庭教師が指導しやすくなり、従って学力も伸びるというわけです。特に資格試験などは、家庭教師が自分で制作したテキストを準備していることがよくあります。これらの中には良く考え抜かれた教材もあります。また、塾や予備校などでは、入学時に独自の教材を購入させるので、家庭教師を利用する際に教材を使うのも同じようなものという考え方もできます。
しかし、極度に高い教材で、かつローンを組むように強要されるような場合はよく考えた方がよいでしょう。依頼した家庭教師が合わなくてキャンセルした場合でも、高額ローンは残ります。また、次の家庭教師がその教材を使いたがるとは限りません。
教材を購入と同時に家庭教師を紹介される場合でも、教材を販売した会社と派遣された家庭教師には何ら繋がりがないのが普通です。教材販売の会社の目的は、家庭教師の派遣ではなく教材の販売です。そのため家庭教師は仕事先を単に紹介されただけで、家庭教師がその教材を指導できなかったり、教材の内容を知らなかったりということもあります。あなたが家庭教師を変更したいと思っても、教材の販売会社は全く頼りにならない場合が多いものです。
教材の話を持ちかけられたら、実物を見せてもらうことも大切です。購入後にしか中身を確かめられないなどの場合は、断る方がよいでしょう。
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