家庭教師は学習の手助けをするために雇うものです。幼児に家庭教師を付けるというのは、大抵の場合、有名私立幼稚園入学、いわゆる「お受験」に挑む場合でしょう。
お受験は大人にとっても分からないことも多いでしょうが、子どもにとっては未知の世界です。日ごろから多くの子どもと触れ合う機会がある子どもならまだしも、そうでない子を突然お受験専門の塾に連れて行き、知らない子どもたちに混ざって勉強させようと思っても、単に子どもが戸惑うだけということもあります。その点、家庭教師を自宅に招く方法ならば1対1で細やかな気配りができるため、子どもの心理的な負担も軽減されます。
お受験のための家庭教師の場合、授業開始時期が非常に早い年代(3〜4歳)のため、子どもがなつくタイプの人を選ばなければなりません。まだ母親などに甘えていたい時期ですので、無理強いすると良い結果が生まれないでしょう。嫌がるのを強制しては、お受験のみならず、『勉強嫌い』『反抗する』といった子どもになりかねません。
そのため、受験を意識しながらも、ますは学ぶことの楽しさを教えていきましょう。最初は、母親が授業に同席するなどし、徐々に慣らしていくようにするとよいでしょう。また、家庭教師を頼む前に、授業を受けるにあたって必要になることをできるように癖をつけておくことも大切です。
例えば、一定時間椅子に座っていることができないようであれば、家庭教師をつけてもまずは椅子に座ってじっとしておく練習からはじめなくてはならなくなります。そうすると本来予定していた授業をはじめるまでに何ヶ月かかかるということにもなりかねません。効率がよく家庭教師を利用するためには親が教えられる範囲のことはなるべく教えておくのが効果的です。
家庭教師を効果的に利用する方法(幼児)
- 子どもが恐怖心を抱かない家庭教師を選ぶ
- 教師にはお受験指導経験者を選ぶ
- 無理強いしない
- 親が教えられることはなるべく教えておく
お受験の場合、各幼稚園によって試験内容が異なります。既に、目標とする幼稚園が決定しているのであれば、そこの試験内容を熟知している経験者がよいでしょう。加えて、常に新しい情報を得ることに意欲的な教師が望ましいといえます。
また、授業を開始してしばらく経過したら、多人数で学ぶ環境を同時に与える必要があります。試験当日は、数多くの子どもたちと一緒になります。それだけで気後れして実力が発揮できないこともあります。自宅にお受験を目指す子どもを数人集めて、一緒に学習するのもよいでしょう。
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