小学生の低学年で家庭教師をつける場合、全科目というより、単科(算数、国語、というようなあるひとつの科目だけ)を選択することが多くあります。その際に最も多く選ばれる科目が算数で、次いで国語となっています。理科や社会は記憶力に頼る部分も多いため、低学年で家庭教師を雇って勉強させるほどのことはないと考えられているようです。
しかし、子どもによっては自分の学年以上の能力や学力を持っている場合もあります。子どもが教科書以上のことに興味を持つようであれば、家庭教師を雇うことにより才能を伸ばすことが期待できます。親が教師となることも可能ですが、それが無理であれば家庭教師を利用するのが得策です。
子どもが高学年になったら、中学進学を念頭に置いた学習を始めます。低学年と違い高学年になると学習内容も高度になります。質問されても親がすぐに答えるのが難しいような質問をしはじめるのもこの時期です。この場合、家庭教師の役目は非常に大きくなります。
また、中学受験の場合は経験者以外が教えるのは難しいでしょう。というのも中学受験には中学受験独特の言い回しや中学受験独特の問題の解き方があるからです。例えば中学受験の算数では「旅人算」や「つるかめ算」といった「特殊算」が出てきます。経験者でなければこれらを教えるのには相当な準備が必要です。
小学校高学年の場合、家庭教師のレベルも重要視せねばなりません。学校の復習のみを重点に置く場合と、中学受験とでは随分指導内容も異なりますので、家庭教師を雇う際考慮する必要があります。
家庭教師を効果的に利用する方法(小学生)
- 子どもとコミュニケーションが取れる家庭教師を選ぶ
- 子どもの通学している学校の授業内容を熟知している家庭教師が理想
- 中学受験を目指す場合、中学受験を経験した家庭教師を選ぶ
勉強嫌いの克服か、学校の予習・復習、中学受験、あるいは総合学習か、高学年の後半には目的を明確にする必要があるでしょう。
いずれにせよ、小学生の場合、その家庭教師にどれだけ興味を持てるかが大きな決め手ともなります。たまに食事を共にするなど、家族ぐるみで付き合うのもひとつの手でしょう。また、小学生の場合は学校生活に影響が出ないよう、家庭教師が出す宿題の量が多くなりすぎないよう注意が必要です。
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